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梅雨に肩こり・腰痛が増える理由|歩数が減る月に体で起きること

👤 梅雨時に肩こりや腰痛がひどくなる人、雨で外出が減る人
EM(柔道整復師・接骨院院長)⏱ 約9分で読める
梅雨に肩こり・腰痛が増える理由|歩数が減る月に体で起きること

接骨院をやっていると、季節による相談内容の変化がはっきり見えます。そして梅雨は、肩こりと腰痛の相談が明らかに増える時期です。

「雨が続くと肩が重くて」「腰が張ってつらい」——毎年同じ時期に、同じ訴えで来られる方がいます。

これは偶然ではありません。梅雨には、筋肉と血流に不利な条件が3つ同時に重なります。逆に言えば、条件が分かっていれば対処もできます。この記事では、その仕組みと室内でできる対策を整理します。

目次

  • 梅雨に重なる3つの条件
  • 条件① 歩数が確実に減る
  • 条件② 気圧の低下で筋肉が緊張する
  • 条件③ 冷房で体が冷える
  • 悪循環をどこで断つか
  • 室内でできる対処
  • よくある質問(FAQ)
  • まとめ

梅雨に重なる3つの条件

肩こりや腰痛の背景には、多くの場合血流の低下があります。筋肉が硬くなり、血管が圧迫され、酸素や栄養が届きにくくなり、疲労物質が滞る——この状態が「こり」「張り」として感じられます。

梅雨は、この血流低下を招く条件が重なる季節です。

条件何が起きるか
雨で歩数が減る筋肉のポンプ作用が働かない
気圧が下がる交感神経優位で筋肉が緊張する
冷房が入り始める冷えで血管が収縮する

一つひとつは小さくても、3つ重なると影響が大きくなります

条件① 歩数が確実に減る

まず、これが最も大きい要因です。

雨が降ると、人の行動は明確に変わります。

  • 買い物に出るのをやめる
  • 遠回りの散歩をしない
  • 車やタクシーを使う
  • 出かける用事を先送りにする

結果として、梅雨の1日の歩数は、晴天時より数千歩少なくなることも珍しくありません

歩くという動作は、全身の筋肉をリズミカルに収縮させ、血液を全身に巡らせる役割を持っています。とくに脚の筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、下半身に溜まった血液を心臓へ戻すポンプとして働きます。

歩数が減るということは、このポンプが1日中ほとんど動かないということ。血流が滞り、肩や腰の筋肉にも影響が及びます。

条件② 気圧の低下で筋肉が緊張する

気圧が下がると、内耳がそれを感知し、自律神経が反応します。このとき交感神経が優位になりやすいとされています。

交感神経が優位になると——

  • 血管が収縮する
  • 筋肉が緊張する
  • 痛みを感じる閾値が下がる

つまり、もともと血流が落ちているところに、さらに血管収縮と筋緊張が加わるわけです。

梅雨は低気圧が繰り返し通過するため、この状態が断続的に続きます。気圧と痛みの関係は雨の日に古傷や関節が痛む理由、頭痛として出る場合は気圧頭痛の原因と即効ケアで詳しく扱っています。

条件③ 冷房で体が冷える

梅雨の後半になると、蒸し暑さから冷房を使い始めます。ここで起きるのが冷えです。

  • オフィスや店舗の冷房が効きすぎている
  • 冷たい風が肩や首に直接当たる
  • 汗をかいた状態で冷房に入り、急激に冷える

冷えると血管は収縮します。肩・首・腰は、冷房の風が当たりやすく、また衣類で守られにくい部位でもあります。

とくに首の後ろは太い血管が通り、冷えの影響を受けやすい場所です。ここが冷えると、肩から背中にかけての血流に影響します。

悪循環をどこで断つか

この3条件は、放っておくと悪循環に入ります。

  1. 血流が落ちて、肩や腰が張る
  2. 張ると動くのが億劫になる
  3. さらに動かなくなり、血流が落ちる
  4. 1に戻る

施術の現場で見ていて感じるのは、「痛いから動かない」が最も回復を遅らせるということです。もちろん強い痛みがあるときは安静が必要ですが、張り・重さの段階なら、動かすほうが早く楽になります

断つべきポイントは明確です。

「動かない」の連鎖を、意識的に止める

室内でできる対処

雨でも実行できる方法に絞って挙げます。

① 30分〜1時間ごとに立つ

最も効果が高く、最も簡単です。デスクワークなら、タイマーをかけてでも立ち上がる。それだけで下半身のポンプが動きます。

② かかとの上げ下げ

座ったままでもできます。20回×数セット。ふくらはぎが動けば血流が変わります。

③ 肩甲骨を動かす

肩こりに直接効きます。

  • 両肩をすくめて5秒キープ、ストンと落とす(5回)
  • 肘を曲げて、肩を大きく後ろに回す(10回)
  • 手を前で組んで背中を丸め、肩甲骨を広げる(10秒)

肩甲骨まわりは動かさないと固まりやすい部位です。デスクワーク中心なら、意識的に動かす必要があります。

④ 首の後ろを冷やさない

冷房の風向きを変える、薄手のストールを使う、といった対策です。冷やさないことは、温めることと同じくらい重要です。

⑤ 湯船につかる

シャワーだけで済ませず、38〜40℃で10〜15分。血流の改善と、自律神経の切り替えの両方に効きます。梅雨時こそ湯船が効く季節です。

雨の日にできる運動は雨の日の運動不足を解消!座ったままでもできる10分ストレッチ5選にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q. 痛いときは動かさないほうがいいのでは? A. 強い痛み・腫れ・熱感があるときは安静が基本です。一方、張りや重さの段階なら、軽く動かすほうが血流が改善します。判断に迷うときは専門家に相談してください。

Q. マッサージと運動、どちらが効きますか? A. マッサージは一時的に楽になりますが、血流を保つには自分で動くほうが持続します。両方を組み合わせるのが現実的です。

Q. 温めるのと冷やすの、どちらが正しい? A. 慢性的なこりや張りは温めるのが基本です。ただし急な炎症(腫れ・熱感)があるときは冷やすことがあります。

Q. 梅雨だけ症状が出るのは気のせいですか? A. 気のせいではありません。歩数の減少・気圧・冷えという条件が実際に重なる季節です。

Q. ストレッチはいつやるのが効果的? A. 体が温まっているとき(入浴後など)が伸びやすくおすすめです。ただし回数を重ねることのほうが、タイミングより重要です。

Q. 症状が続く場合は? A. しびれを伴う、片側だけ強い、安静にしていても痛む、日常生活に支障が出る——こうした場合は整形外科などを受診してください。

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まとめ

梅雨の肩こり・腰痛は、3つの条件が重なった結果です。

まとめポイント

  • 背景にあるのは血流の低下。梅雨は不利な条件が3つ重なる
  • 雨で歩数が減る——脚のポンプが働かず全身の血流が落ちる
  • 気圧の低下——交感神経優位で血管収縮・筋緊張が加わる
  • 冷房の冷え——首・肩・腰は風が当たりやすく守られにくい
  • 「痛いから動かない」が悪循環の入口。張りの段階なら動かすほうが早い

今日からできる3ステップ実践チェックリスト

  • 30分〜1時間ごとに立ち上がるルールを決める
  • 座ったままかかとの上げ下げを20回、1日数セット
  • 冷房の風が首や肩に直接当たっていないか確認する

※本記事の情報は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。 しびれを伴う痛み、安静時にも続く痛み、日常生活に支障が出る症状は、整形外科などの医療機関を受診してください。


【参考・出典】

  1. 厚生労働省 e-ヘルスネット「運動と健康」「自律神経」関連項目
  2. 日本整形外科学会 一般向け情報(腰痛・肩こり)
  3. 気象庁「梅雨期の気象特性」

カラダリセットラボ|本記事は接骨院院長(柔道整復師・施術歴19年目・のべ7万人以上を施術)の監修のもと、体の仕組みに基づいたセルフケア情報をお届けしています。

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著者

EM(柔道整復師・接骨院院長)

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